あなたは何コガネ? 結果発表

実験・準備・結果・考察

畑を耕しているとポロンと出てくるコガネムシの幼虫。飼育の結果、何コガネになるか判明したのでご報告です。

準備編のおさらい

以前挙げた投稿は以下の通りです。

小型の幼虫5匹とおそらくはハナムグリの仲間の幼虫1匹を育てた結果、以下の通りでした。

羽化結果

実際には蛹化したのは小型幼虫2匹とハナムグリの仲間幼虫1匹で、小型幼虫3匹は幼虫の段階で死亡してしまいました。

さらに結構幼虫期間が長く、蛹化したのは7月に入ってからで、いずれも羽化したのは8月に入ってからでした。

先ずは小型幼虫の羽化結果です。1匹は写真を撮るのを忘れて逃がしてしまった(^^;んですが、2匹目は土に潜ったまま羽化したのに気づかず、死んでしまっていました。かわいそうなことしました。

結果は「ヒメコガネ」でした。

大きさや色・形態などを調べますと、「ヒメコガネ」のようです。逃がした1匹も同様でした。

そしてハナムグリの仲間と思われた幼虫が羽化したのは以下の成虫でした。

シロテンハナムグリのようです

こちらは「シロテンハナムグリ」のようです。

ヒメコガネ Anomala rufocuprea Motschulsky とは

大きさは12-17 mm程度。色は緑色・赤銅色・暗藍色など変異に富んでいるようです。
分布は北海道・本州・四国・九州・奄美。成虫は7-9月に出現し、前半と後半に2ピークがある2山型の発生が観られるとのこと。

ゴルフ場での発生で問題となり、特に幼虫がシバの根を食害し、駆除対象となっているようです。

成虫の食草は広範囲に及ぶようで、畑では豆類の葉が良く被害に遭うとのこと。

うちの畑では豆類は落花生、エダマメ、フェイジョン豆が昨年・今年に栽培しています。幼虫ではそれなりの個体数で畑にいる感じですが、成虫の姿は見たことありませんでした。夜行性との表記もありましたので、そのためかもしれません。

シロテンハナムグリ Protaetia orientalis submarumorea とは

シロテンハナムグリはハナムグリの中でも大型。樹液や果実を主にエサとし、花にはあまり来ない模様。

体長は15-27 mm程度で、国内では北海道・本州・四国・九州・沖縄に分布。成虫越冬もし、繁殖力も高く、減少してきたカナブンに置き換わりつつあるようだ。

畑の幼虫がシロテンハナムグリの幼虫だったのはやや想定外で、晩春から多く見られるコアオハナムグリあたりかな?と思っていました。

オクラの花に寄ってきたコアオハナムグリ

コアオハナムグリはスイスチャードやコリアンダーなど、畑でもいろいろな花に寄ってくるのが観られます。花粉を食べるようですが、媒介もしてくれているハズなので、自分的には成虫は益虫枠です。

しかし、考えてみればですが…シロテンハナムグリでも不思議はありません。去年と今年の悪いことを思い出しました(^^;

それは完熟フルーツトマトを収穫しようとしていた矢先に、去年は各種カナブンとカブトのメス、シロテンハナムグリに、しかも2年連続で今年はシロテンハナムグリに食べられてしまったことです(^^;

去年の被害。カナブン、アオカナブン、クロカナブン、カブトメス、シロテンハナムグリにぐちゃぐちゃにされました(泣)
今年はシロテンハナムグリの集団で(泣)
これも今年。いっぱいフンを出すので、汚れて食べられなくなるのも多数です。

シロテンハナムグリは一般的にそれほど害虫枠として語られてはいません(もっとも果樹園などでは問題にされるようです)が、うちの畑的には害虫枠です(^^;

もちろん、おそらくはトマトが割れた際に香りに誘われて来るんだと思うので、割れないように栽培したり、または完熟する前に収穫して食べれば良いのでしょうけれどね。

まぁ、こんなこともあったので、考えてみれば幼虫がいてもおかしくは無い。

駆除する?

一般には、特にゴルフ場でヒメコガネは駆除対象として結構重要な地位を占めているようです。

うちの畑はどうかと言いますと、今のところ幼虫の密度もそれほどでもないですし、成虫被害もまだ見てはいません。それに、基本無農薬で栽培していますので、積極的に駆除する対象にはなりません。

成虫はどこからともなく飛んでくるので、どうしようも無いですね。幼虫は耕してたり雑草抜きで見つけたら鳥の餌台行になる程度です。

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