タイナス (マクワ・プロ)栽培 2022

ナス

何を隠そう。私、グリーンカレーが大好きなのです。

以前タイでグリーンカレーを食べた際、型崩れしていないナスが入っていて、明らかに日本の「紫のナス」とは異なっていたのが印象的でした。

しばらく経ってそれは「タイナス」であることを知り、国内でグリーンカレーを食べる際も気にしてはいたのですが、なかなか「タイナス」入りのグリーンカレーに出会えませんでした。

自分で野菜を栽培するようになり、作ってみたかった作物の一つが「タイナス」で、これを入れたグリーンカレーを自宅で食べるのが楽しみだったのです。

そして2022年春、タイナス「マクワ・プロ」の種を入手することができ、想定以上に収穫できましたので、そのご報告です。

タイナス「マクワ・プロ」とは

タイナス「マクワ・プロ」はタイでポピュラーな白と緑のナスです。「マクワ・プロ」はmakhuea proからきています。

これはちょっと大きくなってしまったものですが(^^; 緑と白のタイナス マクワ・プロです。

タイではもちろん一般的ですが、ネパール人の友人(シェフ経験あり)に持って行ったら喜んでいたので、ネパールなどでも本種、または近い種が食べられているようです。

食べるときはゴルフボール大くらいが良いとされていますが、それより少々大きくなっても(倍以上になっても(^^;)実がしっかりしているので、煮崩れ少なくおいしく食べられます。

一般のナスと同様、寒さには弱いようですが、日本の気候でも問題なく育ってくれました。

タイナスの種まきと育苗

今回タイナスは種から育てました。種の購入元は某タイ料理屋さんです。

種の購入が遅れたので、種まきはナスとしてはだいぶ遅く、2022年5月3日でした。

発芽までは路地にしては思ったよりも早く、5月12日に確認しています。

発芽したタイナス

その後の成長は結構早く、本葉などもメキメキと出てくるのですが…。2022年6月頭の大規模な降雹で、苗もやられました。

下の写真の中で、上段3株と下段左端の1株の計4株がタイナスなのですが、上段真ん中の株は葉に穴が開き、下段の株に至っては結構下の方でポッキリ折れてしまいました。

下段左端の株は折れてしまい、生長点も無く終了( ノД`)シクシク…

ここからは3株を育てていくことになります。

タイナスの植え付け・整枝・選定

そして植え付けは6月28日に行いました。ナス的に考えると一か月以上遅いですね(^^;。

植え付ける株はできれば一番花の蕾が目立ってくるころを考えていたのですが、葉の色も薄くなってきたのもあり、少々小さい状態でしたが、行ってこい!とばかりに路地に出しました(笑)

遅くなった植え付け。ここからどれだけ育ち、実を付けてくれるのだろうか?

しばらくすると一番花が付きます。付き方は普通のナスと一緒ですね。普通のナスの栽培2021は以下の通りに行いました。

分かりにくいかと思いますが(^^; 以下の写真は一番花の蕾が目立ってきたころです。7月18日に撮影しました。

7/18日の写真です。ナスとしては…やっぱり遅いですね(^^;

通常のナスであれば、もう何個か収穫できているころですね(^^;。この時点ではいくつ収穫できるか不安でした。

タイナスの仕立てと整枝

タイナスは株にもよりますが、一番花の下からも枝が早期から結構伸びてきます。最初は折り取るのが不安でしたので、株が少し大きくなって勢いがついてから整理した方が良い気がします。

仕立て方は先にリンクを張りましたナスと同じように「4本仕立て」で行いました。残す4本を決めて少し伸ばしてから、一番花下の余分な枝を折り取りました。

整枝方法もナスと一緒です。基本は実が付いたらその先の葉を残して芽を摘み取ります。

が、タイナスは結構小さいうちに収穫しますので、栽培後半では生りたいだけ生らせて、枝が混みあってきたりした際に少し整理するようにしました。

タイナスの花と収穫

タイナスの花の姿・形は通常のナスとそれほど変わりませんが、紫系のナスと比べると、色は薄いです。

タイナスの花

収穫は実の大きさがゴルフボール大くらいが良いようですが、ふた回りくらい大きくなっても大丈夫です。大きいからと言って、特に煮崩れしやすくなるとかはあまりありません。

ただ、実の大きさはおおよそテニスボールくらいになると成長が止まり、中の種が茶色くなってきます。カレーやスープに入れた際の見栄えとしては早めが良いかもしれません。

収穫時期のタイナス。これはちょっと大きいので、ひと回りくらい小さい時がベスト。

追肥は通常のナスと同様、花の柱頭と雄蕊の高さを観て、畝横の通路に随時行いました。葉の色が元々薄いので、葉の様子から追肥時期を見極めるのは、なかなか難しかったです(^^;

そして正確には数えていませんが、種まきスタートが遅かったにも関わらず、50~70個/株くらい収穫できたのでした。

タイナスの害虫

2022年の栽培では主にガの幼虫が主な害虫でした。ナスに良く付くニジュウヤホシテントウはあまり見ませんでしたね。

果実に茶色い傷もほとんど無かったので、アザミウマもほとんど付かなかったようです。

当然のように付いたのはオオタバコガの幼虫です。実に食い入ってくるので、やられた感が強いですね(^^; 下の写真は白ナスに食い入るオオタバコガ幼虫ですが、タイナスでも同じように潜り込みます。

2022年のタイナス栽培では予想外の害虫にも襲われました。オレンジと黒と白の毒々しいカラーを持つフクラスズメの幼虫です。詳細は以下のリンク先に記載していますので見てみてくださいね。

無農薬栽培では多種多様な害虫にやられますが、今のところ一生懸命販売することを目指しているわけではありませんし、この多様性が観てて楽しいのです。

おまけ 男料理

さて、今回タイナスを用いた料理はもちろんグリーンカレーです!

材料は以下の通りです。グリーンカレー缶詰が2人分なので、2人分の材料です。

  • タイナス(マクワ・プロ) 3~4個 (千両ナスだと本ですが、タイナスは個って感じですね。)
  • 白米 適量 (できればタイ米が良いですけどね(^^;)
  • グリーンカレー缶詰 1缶(自分は業務スーパーで売っている缶詰を使っています。)
  • タバスコ唐辛子 2本
  • 手羽元骨付き鶏肉 4本

タイナスを大きさ次第で縦に2~6切りにします。

鶏肉は一度別皿に乗せてラップをし、電子レンジ500wで3分ほど熱を入れます。

ご飯は炊いておきましょう。

グリーンカレー缶詰中身を鍋に入れ、切ったタイナス、熱を入れた鶏肉、刻んだタバスコ唐辛子を入れて鶏肉の中まで火が通るまで煮ます。煮立たせるとグリーンカレーの香りが飛んでしまうので、ゆっくり煮ましょう。

自分は辛いのが好きなので結構辛いタバスコ唐辛子を入れていますが、この辺りはお好みで。

火が通ったらご飯にかけて完成です!!

タイナスで作ると普通のナスと比べて柔らかくなり過ぎず、崩れしにくいので、ナスの食感が残り、とても美味しいのです。

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