黄化子葉の投稿のあと、投げっぱなしにしてしまっていますが(^^; オクラの栽培記録を今回書きたいと思います。
オクラは害虫が付きやすく、無農薬で栽培するのはなかなかに難しいのですが、夏野菜として重宝しますので、自分としては必ず植えたい作物の一つですね。
ただ、実の成長が早いので、植える本数をどうするかが悩みどころです。2021年は約40本と植え過ぎた分、2022年は8本で物足りなかった感じでした(^^;
オクラとは
以前ベトナムで取引先の方とオクラ入りの料理を食べたとき英語でも「オクラ」と言っていたので「へ~、ベトナムでもオクラって言うんだ。日本語が伝わったのかな」と悠長に思ってたんですよね(^^;
その後オクラは英語でOkraであると知ったわけです(^^;
オクラ(Abelmoschus esculentus)は、アオイ科トロロアオイ属の植物で、熱帯・亜熱帯では多年草扱いのようです。ベトナムでも知り合いが通年収穫しているようでした。
日本国内では1年草です。霜が降りると一気に枯れあがります(^^;
原産地はエチオピア周辺のアフリカ北東部と考えられています。夏中は生育旺盛で、実があっという間に育って固く食べられなくなるので、収穫に忙しい作物ですね。
週末メインの自分としては無駄にしてしまう実も多いです(^^; 同じ植穴に2本植えにしたりしていますが…どうしても無駄が出てしまいます。なんとかしたい(^^;
自分はネバネバ系が好きなので、いろいろな料理にして食べますが、最盛期には少々飽きます(^^;
あと、注意点ですが、新鮮な状態では特に実に微妙な小さな棘があります。収穫時にチクッどころか、結構な痛みで刺さることがあります(^^; 痛くても刺さった棘は小さくてなかなか見つからないので、手袋などをして収穫するのがお勧めです。
種まきと育苗
2021年は4月21日に播種しました。オクラは霜が確実に降りなくなった頃に種まきしないとですね。播種した品種は「東京5角」と「エメラルド」でした。
そして発芽は10日後の5月1日に確認しました。以下の写真は5月3日のものです。
それから5日ほど経つと、おおよそ発芽が揃い、双葉も展開してきます。この時は不思議とまだ黄色かったんですよね。
オクラの植え付け
そして植え付けは5月22日に行いました。
土つくりは植え付け2週間前に完熟牛糞堆肥と苦土石灰を混ぜて耕し、1週間前に8-8-8の化成肥料を加えて再度耕して行いました。
畝は広めの80 cm幅とし、黒マルチを張っています。シルバーマルチでアブラムシ除けをすると良いというのは…後日聞きました(^^;
また、実の成長を抑えるため、畝には2列(列間は40 cm)で植え、株間は30 cmとしました。
そしてオクラはセンチュウが付きやすいとのことからアフリカンマリーゴールドをコンパニオンプランツとして、さらに真偽は不明ですが、にわか調べで害虫忌避効果があると言われるバジルも混植してみました。
混植はバジルは畝中心線両端と畝真ん中の両はじに、アフリカンマリーゴールドはオクラ2株ごとに、畝中心線に植えました。
ちなみにマリーゴールドのコンパニオンプランツとしての効果については以下に考察しています。
オクラの収穫・追肥・整枝・摘葉・撤収
植え付けから気温が上がるに従い、成長もスピードが上がってきます。2021年6月5日、種まきからは45日、植え付けから14日の様子は以下の通りです。
そして6月26日に開花を確認しました。ただ、萎れた花がいくつかあったので、2,3日前には開花したものがあったようですけれど(^^;
オクラの花って綺麗ですよね!柱頭(?)がすでに5つに割れて見えるところなど、オクラの片鱗も見えます(笑)
そして最初の収穫は2021年7月3日でした。東京5角が若干早かったのですが、エメラルドも同時期(7月6日)と言って良い初収穫日でした。
追肥は他のサイトなどでも良く書かれている通り、実の上に1,2枚しか葉が観られず、実が頂点近くに成るようになった場合や、葉の切れ込みが深くなり、団扇状に見えなくなった時ですね。
もっとも、そうなる傾向が観られた時に行うのが良いと思いますけれど(^^; 盛夏前は植穴に、盛夏以降で草丈が1 mを超えるようになれば畝横の通路で良いと思います。肥料が効いた様子が結構わかるので面白いです。
摘葉については、オクラは風通しを良くするために、収穫した実があった節から1つまたは2つ下の節に付いている葉を落としていくのが良いと言われています。
自分の考えではありますが…最初の数個の実が収穫できるまでは、葉は落とさない方が良いような気がします。草勢が弱まってしまうような気がします。
あと、盛夏から撤収のころですが、無農薬ですとワタノメイガやフタトガリアオイガ(フタトガリコヤガ)の食害が多発するので、葉を落としたくなくても落としていくようになります。収穫節の1つ2つ下の葉はたいていボロボロになっているので(^^;
整枝については東京5角やエメラルドはほぼ必要なかったです。
栽培の後半になると下の方から側枝が出てくることがありますが、むしろそれを残して育てました。
少しでも収穫量が伸びますし、元の背の高くなった枝の方が倒れたり元気がなくなる栽培終盤では、主枝を切って、この側枝で細々と継続する感じでしたね。
そして撤収は2021年10月17日に行いました。撤収時の様子は逆光で分かりにくいですが、以下の写真の通りです。
まだ花が咲いたりはしていたのですが、できる実が曲がったり育ち切らなかったりが出てきたので、撤収を決意しました。
隣に植えたニンニクにも日を届けたかったですしね!
オクラの病気と害虫
オクラの病気はうどん粉病をはじめ、いろいろあるようですが、今回の栽培では特にひどい病気には罹りませんでした。
というよりも、摘葉を重ねていくので、症状があまり出ないうちに葉が無くなって行くんだと思うんですよね(^^;
一方害虫被害は、まぁ酷いです(^^;
無農薬で、且つ週末程度しか畑になかなか行けない状態ですと、気が付くとあっという間に葉が食害されていきます。
先ず厄介なのは「ワタノメイガ」ですね。幼虫は大きくなってくると葉を巻いて中に潜みます。
何が厄介かと言いますと、巻いた葉の中にことごとく幼虫がいれば駆除も楽なのですが、そこそこいないんですよね(^^;
探すのに時間も掛かりますし、幼虫がいなければできれば葉は広く温存したいので、かなり手間暇かかります。
次に目立つ上に厄介なのが「フタトガリアオイガ」の幼虫ですね。いきなり目立つ終齢幼虫がいるので、「今までどこにいたん!?」と思います。
ちなみに以前は͡コヤガ亜科に分類されていましたがので「フタトガリコヤガ」と呼ばれていましたが、現在はアオイガ亜科に分類されているため、和名も変更されたようです。
彼らもかなり葉を食害するので、見つけ次第駆除するのですが、もっと簡便に、土着天敵を使った駆除方法を探してみたいですね。
あとは地味ですが、やはり「アブラムシ」が付きます。株が幼いうちに大量に寄生されると、成長も遅くなってしまうくらい影響するので、見つけ次第、そぎ落としたり、近くのナナホシテントウをかき集めて食べてもらったりします。
そしてオクラに寄生する厄介ものが「ネコブセンチュウ」です。
今回はその予防として前述の通りアフリカンマリーゴールドを混植したのですが、実際に効果があったのかどうかは不明です。
ただ、以下の写真のように、撤退時に根を観察すると、目立ったコブは観られませんでした。
おまけ 男料理
オクラは独特な粘りがあり、これを楽しめる料理が理想ですが、カレーとの相性も良いんですよね。
某カレー専門チェーン店などでもトッピングとして利用されていますが、より「合うな」と感じたのはネパール人の友人に夕飯をごちそうになった時でした。
彼らの自家製マサラと混ぜたオクラを入れたカレー炒めが絶品だったんです。で、作ってみました!ご飯と一緒に盛ってますが、右側がそれです。
- オクラ(東京五角 2本、エメラルド 2本)
- タバスコチリ 2本
- フルーツトマト 3個
- 空心菜 適量
- タイナス マクワプロ 1個
- ニンニク 2片
- 豚こま肉 適量
- 塩 適量
- コショウ 適量
- オイスターソース 少々
- 味噌(だし入り)少々
- マサラ 大さじ1杯(ネパール人友人に頂いた自家製マサラ⇒市販のでももちろんOK)
- サラダ油 少々
本当は玉ねぎも入れたかったのですが、この日は買うのを忘れてました(^^;
フライパンにサラダ油を入れ、輪切りにしたニンニクを炒めます。
豚こま肉を入れて軽く炒めます。
オクラ(東京五角は横斜めに2つ切り、エメラルドは横斜めに3つ切り)、縦に8つ切りしたタイナスを入れて少し炒めます。
細かく輪切りにしたタバスコチリ、縦に4つ切りしたフルーツトマト、ざく切りした空心菜を加え、塩・胡椒を振っり、オイスターソースと味噌を適量加えて炒めます。
火を止めてマサラを振りかけます。
再度強火であおりながら炒め、マサラを絡ませて完成です。
自分は辛いのが好きなので、タバスコチリを2本入れていますが、辛さは使うトウガラシの種類や量で変えると良いと思います。
オイスターソースや味噌でコクを追加しているのもあり、味に深みも加わって美味しいです。まぁ、カレー味にすればたいてい美味しいのですけどね(笑)
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